―”Pokemon Dungeon of Mystery:Sky Exploring Party”Play diary―
#21.さよなら未来組


   Chapter−19:まぼろしのだいちへ



 ギルドでは、親方様がみんなと話を。
 昔、親方様をかばってペラップが倒れた時、助けてくれたのがラプラスだったそうで。
 で、ラプラスは、不思議な模様だけは探求しないでくれと親方様と約束したとか。
 ディアルガは時限の塔を守るために、時限の塔を時の狭間に隠したそうです。

ジュプ兄「なるほど。どうりで見つからなかったはずだ。
      時の狭間なんて……そんなところにはだれも行けないからな。」


 でも、ディアルガは不思議な模様の描かれたかけらを持っている者だけは時の狭間に入れるようにしたそうです。
 幻の大地に行く者は遺跡のかけらが選ぶとか。要するに偶然ってことかね? 拾うだけの幸運があるものが行けると。
 タカハルはどこで拾ったんだろうなぁ。


 昼になりました。
 海の前方がキラキラと光り、波が歪んでいます。

ジュプ兄「本当だ! 波が……波がねじれてるぞ!」
タカハル「ラプラス! あ、あれは!?」
ラプラス「あそこは時の狭間の境目です。あそこを通って幻の大地へ行きます。
      さあ! 行きますよ!」


 そしてラプラス離水! すげぇ!
 何か昔バグってラプラスが「そらをとぶ」覚えた人がいたけど……いや、関係ないよね。

タカハル「ラプラスが飛んでる!」
ジュプ兄「いや、違う! こ、これは……飛んでいるのではないぞ! 時の海を渡っているのだ!
      ラプラス! あれが! あれが幻の大地なのか!!」

ラプラス「そうです! 幻の大地です! 突入します!」

 やっぱり兄さん口調安定してないわね。
 何かときどき突然古風な言い回しになるよね。


 幻の大地に到着。

ジュプ兄「ついに来たんだな。オレたちは。」

 ラプラスに促されて正面を見ると、空には禍々しい空気をまとった塔が。

ジュプ兄「も…もしかしてあれが!」
ラプラス「そうです。あれが時限の塔です。」
ジュプ兄「…………。あそこにディアルガがいるんだな。あそこに行って……時の歯車を納めれば!」
タカハル「でも……よく見ると……あそこは……何か空中に浮いているように見えるよ?
      どうやってあそこまで行けばいいんだろう……。」

ラプラス「虹の石舟に乗るのです。」
ジュプ兄「虹の石舟?」
ラプラス「はい。この先をずっと行くと古代の遺跡があります。そこに古代の舟……虹の石舟が眠っているのです。
      それに乗れば時限の塔まで行けるでしょう。」


 いやはや、もうすぐ……ですね。
 もうすぐですね。
 もうすぐですね!!
 (落ち着け)

 さあ、奥へ向かいます。
 でもその前に、一旦トレジャータウンに戻って準備を整えます。特に倉庫とかね!
 まぁランクが上がって倉庫も大きくなったんだけど、一応ね!
 ついでにちょっとレベル上げ。兄さんごめん。


 ちゃんと兄さんもついてくるのが何とも言えないわね(笑)


 再び幻の大地へ。それでは先へ行きましょう。



  ―まぼろしのだいち―

 相変わらずここのポケモンたち強いです。
 ゆきふらしうぜぇ……。
 そしてやっぱりトリデプスの防御高いですね。というかやっぱみんな強い……。

 中間地点に到着。

ジュプ兄「ラプラスの話だと……ここを超えた先に古代遺跡があり……そこに虹の石舟があるはずだ。
      虹の石舟を見つけたらそれに乗って時限の塔へ行こう!」


 というわけで奥地。

 ……それはともかく、自分、ちょっと気になってることがあるんですよね。
 というわけで、この場所はあとでリセットしてもう1回やるので急いで先へ。


 古代の遺跡に到着。
 ミュウ、カイオーガとグラードン、ディアルガとパルキアなどの壁画が。この遺跡行きてぇ……。

ジュプ兄「ラプラスの言ってた通り古代の遺跡なんだな……ここは。
      そしてここに虹の石舟があるはずだ。」
タカハル「うん、そうだよ! 早く奥に行こう!」

 そして外へ。石段があります。
 そ、そろそろ出てきますね!! ドキドキ……。

タカハル「こ…ここは!?」
ジュプ兄「オレにもわからないが……多分……遺跡の神殿か何かじゃないかな……。」
タカハル「階段がある。のぼってみよう。」


 やっぱり兄さんの口調安定してないなぁ……。「何かじゃないかな」って何かかわいいですね。
 頂上には遺跡のかけらの模様が。

ジュプ兄「ここが頂上らしいな。」
タカハル「あっ! ここに!」
ジュプ兄「不思議な模様がここにも……。」
タカハル「真ん中に小さなくぼみがあるけど……何だろう……。」
ツクヤミ(おや? あれは? ……。)

 Mr.空気が動いた! それにしても、本当に主人公空気だなダンジョンは……。

ジュプ兄「ん? どうした? ツクヤミ。」
ツクヤミ(ここに石板が……。中に文字が書かれてるみたいだけど……何だろう……この文字は……。)
ジュプ兄「これはアンノーン文字だな。古代の言葉で書かれている。」
タカハル「読めるの? ジュプトル。」
ジュプ兄「ああ。このためにいろいろ調べてきたのだからな。」
タカハル「ホント! すごい! 早く読んでよ!」
ジュプ兄「そうせかすな。ちょっと待ってろ。」


 ダンジョン世界には警察も郵便局もあるんだから、図書館だってあるよね。多分。
 アンノーン文字……。懐かしいですな。金銀出たころは色々と使いまくってましたよ。ちょうどローマ字ならったころだったし。小学4年生。
 そういえば関係ないけど、金銀出はアンノーン3匹以上捕まえたら研究員に図鑑改造してもらってアンノーン図鑑つきましたよね。
 あのアンノーン、1匹ずつ英単語が付いてましたよね。確かAが「ANGRY」、Bが「BEAR」とか。
 あれ何だったんでしょう? ただ単にそのアンノーンが頭文字の英単語出しただけ? そういえばXは「XXXXX」だったような……。

ジュプ兄「……………………。…………………………………………。」
タカハル「……どうお? ジュプトル。」
ジュプ兄「……………………。……わかったぞ。どうやらここ自体が……虹の石舟になっているらしい。」
タカハル「ええっ! ここが!?」
ジュプ兄「ああ。そうだ。あそこに確かくぼみがあっただろう。ここだ。
      タカハル。ここにタカハルが持っている……模様が描かれたあのかけらをはめ込むんだ。」
タカハル「ええっ? ここに遺跡のかけらを?」
ジュプ兄「そうだ。そうすれば虹の石舟が起動し始める。そしてそれに乗って時限の塔へ行けると……あの石板には書かれてある。」
タカハル「ホント!!」
ジュプ兄「さっそく試してみよう。」

タカハル「うん! じゃ、くぼみにはめてみるよ!」

 そしてタカハルがくぼみに遺跡のかけらをはめ込もうとした、その時!

*「そこまでだッ!!」 ジュプ兄「だ、誰だっ!?」

 飛び出すヤミラミ達! そして……

ヨノワール「フフフフッ!」

 きたぁぁぁぁ!! ヨノワールさんきたああぁぁぁぁ!!
 ってか「フフフフッ!!」ってアンタ! かわいいなぁオイ!

タカハル「ヨ、ヨノワールッ!」
ジュプ兄「どうしてここに!?」
ヨノワール「フッ……カンタンなこと。ディアルガ様にここへ直接飛ばしてもらったのだ。
       オマエたちはここに必ずやってくる。ここで待ってたほうが探すテマも省けるからな。」
ジュプ兄「くッ……。」
ヨノワール「フフフッ……。悪いがまた未来まで来てもらうぞ。ヤミラミたち! コイツらを時空ホールまで連れて行けッ!」

ヤミラミたち「ウイイイ――――――――――ッ!」

 な、何か……ヨノワールさんテンション高いなぁ……。メッチャ笑ってるし……。

 ヨノワールさんとヤミラミに連れられて祭壇の下へ。そこには時空ホールが。

タカハル「あっ! 時空ホール!」
ヨノワール「ヤミラミたちよ! コイツらを時空ホールへ放り込むのだ!」
ヤミラミたち「ウイイイ――――――――――ッ!」
ジュプ兄「……(タカハル! ツクヤミ!)」
タカハル「……(うん!)」

ツクヤミ(わかってる!)

 ヤミラミを弾き飛ばすツクヤミたち。このプルプルしてるヤミラミかわいい。

ヨノワール「ほう。この期に及んでまだ抵抗するとは。」
ジュプ兄「当たり前だっ!」
ヨノワール「フッ、ならばしかたがない。この場でオマエたちを倒してから未来に運んでも同じこと。」
ジュプ兄「くっ……。」
ヨノワール「この圧倒的に不利な状況の中で……オマエたちがどのくらい抵抗できるか……見せてもらおうッ! 行くぞッ!!」


 待ってましたぁっ! ヨノワールさんとバトル!!

 さて、ここでやりたかったこと。
 前作をやった方はご存じだと思いますが、ここで勝っても主人公たち、ヨノワールさんに弾き飛ばされるんですよね。
 ずっと前から気になってたんですけど、これって負けたらどうなるんですかね? そのままストーリー進むのかな? それでもあんまり問題はなさそうだけど……。
 というわけで実験してみようと思います! わざと負けるよ!

 〜バトル中〜

 というわけで負けました! タカハルと兄さんがヤミラミ全部倒しちゃってちょっと焦ったけどね!
 最終的にヨノワールさんの「シャドーパンチ」で倒されました! むしろ本望です!(黙れ)

 ……あれ、メッセージ履歴が出たって音は通常の倒されver.と一緒?
 そして通常と同じようにタカハルと兄さんが消えます。

ヤミラミ「ウイイイ? ……。」
ヨノワール「ヤツらが消えたっ!? いや、違う。上手く逃げだしたのだ。
      ……フンッ、まあいい。慌てることはない。どうせヤツらはまたここに戻ってくるはずだからな。
      その時また捕らえればいいのだ! ワハハハハハッ!」


 どうしたヨノワールさん。
本当にテンション高いな今日は!

 一方、中継地点に飛ばされた一行。

タカハル「ううっ……なかなか厳しいね……。」
ジュプ兄「あそこにヨノワールがいようが関係ない。次こそ突破するぞ。」

 ……あら? 道具とかポケとかが減ってない?
 じゃあリセットやめてそのまま行こうかな?

 というわけでそのまま真面目にダンジョン攻略。あかいグミたくさん拾ってホクホク。


 時空ホールの前に戻ってきましたよー!

ヨノワール「フッ、今までわたしはオマエたちをずっと追ってきたが……
       今はこうやってここで待っていればいいのだから……楽なものだ。」


 多分コレ心の底からの本音だね。

ジュプ兄「くっ……。」
ヨノワール「今度こそ……逃がしはせぬぞ! 覚悟ッ!!」

 さて、じゃ、ヨノワールさんには申し訳ないですが本気で行きますか。
 VSヨノワール戦のBGMすっごく好きなんですよね。カッコいいじゃないですかこの重低音。
 その場から「タネマシンガン」連発。あとは周りのヤミラミたちを片づければ終了。ゴメンねヨノワールさん。セリフ見たかっただけなの。

 倒れるヨノワールさん。あ、そっか。やっぱり負けちゃだめなのね。

ヨノワール「ぐお…ぐおおッ……ぐおおおおおおおおおおッ!
      わ…わたしは……わたしは……わたしは……負けんッ!!」


 立ち上がり、ツクヤミたちを弾き飛ばすヨノワールさん。何かここのシーンの印象強くてその前で倒れてたの忘れてた。

ジュプ兄「ぐわっ!」
タカハル「ううっ……。」
ヨノワール「フンッ、無謀だな。わたしに戦いを挑むとは……。
       どんなに努力しようが……オマエたちの実力ではしょせん勝ち目はないのだッ!!」

タカハル「ううっ……。ヨノワールはやっぱり強いよ……。」
ジュプ兄「あきらめちゃダメだ! どこか突破口があるはずだ!」
タカハル「そんなこと言っても……。」
ヨノワール「フッ、オマエたちにしてはよく頑張ったと思うが……ここまでだ。これで……終わりだァッ!!」

 お腹の口がぐばあっと開くヨノワールさん!
 そういえばダンジョンやってて初めて気づいたんだけど背中にも顔っぽい模様あるのよねヨノワールさん!

タカハル「お腹の口が大きく開いてる!」
ジュプ兄「な、何か仕掛けてくるぞッ!」
ツクヤミ(何か技を仕掛けてくるのか!? お腹の口から!
      ……! 待てよ! お腹の口!? そ、そうか! もしかしたら!)


 Mr.空気が本気出した! っつーかマジで冷静だなツクヤミ!
 これが強さから来る余裕というものか! まぁツクヤミ攻撃以外はほぼ紙だけどね!
 そしてヨノワールさんの開いた口に黒いエネルギーが集まります。見た感じで何となく「シャドーボール?」とか思ってたんですが、前やってたアニメで正式に「シャドーボール」になりましたね。

ジュプ兄「どうした! ツクヤミ!」
タカハル「な、何だって!」
ジュプ兄「お腹の内側に技をぶち込むだと! そんなことできるのか!?」
タカハル「もう時間がない! 賭けてみようよ! ジュプトル!」
ヨノワール「くらえええぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
タカハル「いっけえええ――――――――ッ!!」

 力を合わせてシャドーボールを撃ち返すツクヤミ達。

ヨノワール「ぐわあああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 ……しかし、口の中(もしくは腹の中)に技を当てるとか、想像すると結構えぐいですね……。

 ヨノワールさんのお腹から煙が出てるのが細かくて好きです。
 ずっとバチバチいってるのも気になるところです。

ヨノワール「ぐおっ! ぐおおおおっ!ぐおおおおおおおおおおおおっ!!」

 だ、断末魔が……何というか……色気がない(お前な)

タカハル「や…やった……。」
ジュプ兄「ヨ…ヨノワールを……ついにヨノワールを……倒したぞッ!!」
ヤミラミ「ウイイイッ、まさか……。」
ヤミラミ「ウイッ……ヨ…ヨノワール様が……。」
ヤミラミ「ヨノワール様が……た、倒されたぁ――――――――――っ!!」
ヤミラミ「ウヒィィィ――――――――――ッ!!」


 ここのヤミラミたちがすごくかわいくて好きです。
 ヨノワール様て……ヨノワール様て……。

ジュプ兄「フンッ、ヤミラミたちはみな逃げちまったぞ。オマエもなかなかいい仲間たちに恵まれたようだな。」
ヨノワール「うぐぐっ……。」

 この兄さんの皮肉がたまりませんな。
 そして言い返せないヨノワールさんに涙……。信頼してたんだねヤミラミたちのこと……。

ジュプ兄「タカハル。」
タカハル「なあに?」
ジュプ兄「神殿の頂上へ行って……そこのくぼみに遺跡のかけらを入れてみてくれ。
      虹の石舟が動くかどうか試してみてほしいんだ。オレとツクヤミはここでヨノワールを見張っている。」
タカハル「わかった。行ってくるよ。」
ジュプ兄「虹の石舟が動けば時限の塔に行ける。うまく起動できればいいが……。」

 ここで未来組だけ残してタカハルに行かせたのが何とも……。自分だったらツクヤミとタカハルに行かせて自分だけ見張ってるかも。
 兄さん狙ってやったんですかねこれは。それとも偶然?
 まぁそれはともかく、いよいよ大事なところですね!

ヨノワール「うぐぐっ……。」
ジュプ兄「動くな!」
ヨノワール「うぐぐッ……。ジュプトル、ツクヤミ……。オマエたち、本当に……本当にこれでいいのか? ……。
       もし歴史を変えたら……わたしたち未来のポケモンは消えてしまうんだぞ……。」
ツクヤミ(な…何だって? 歴史を変えたら……未来のポケモンも消えてしまうだって?)
ヨノワール「わたしだけじゃない。オマエたち2匹……ジュプトルもツクヤミもそうだ……。未来から来たオマエたちも消えてしまうんだぞ……。それでも……。」

 ほーらー、兄さんがずっと言わなかったからツクヤミ驚いてるじゃないか!
 やっぱ問題ですよね。このこと言わなかったの。
 まぁでも、タカハルがいるところで話したら絶対タカハルに歴史変えるの止められただろうから、話せなかったっていうのもあるだろうけど……。

ツクヤミ(歴史を変えると自分たちも消えてしまうだって!?
      ヨノワールの……ヨノワールの言ってることは……本当なのか……。ジュプトル!)
ジュプ兄「…………。本当だ。ツクヤミ。歴史を変えれば……オレたちは消えてしまう。」
ツクヤミ(ジュ、ジュプトル!!)
ジュプ兄「でも……でも、いいんだ。
      それで時が動き、みんなが平和になるのなら。オレはそのためにやってきたのだから……。
      また、セレビィも……。消えるのがわかっているうえで協力してくれてたんだ。」

ツクヤミ(セレビィも? ……。……! そういえば、未来でのあの時……

         セレビィ「それにもし、星の停止を食い止めることができて……この暗黒の世界が変わるなら……
               私も命をかけて……ジュプトルさんに協力します。」


      あの時のセレビィの命をかけるという言葉……。あれはそういうイミだったのか……。)
ジュプ兄「ツクヤミ……。そしてオマエもそれは同じだった。その覚悟でオレたち2匹は未来から来たのだ。
      ただ……今のオマエに覚悟の記憶はない。だから急にこんなことを言われたら戸惑うと思う。
      しかし……どの道オレたちには選択肢はないのだ。
      このまま放っておけば時は破壊され……やがて星の停止を迎えてしまう。
      世界を平和にするには……オレたちは消える運命なのだ。わかってくれ。ツクヤミ。」

ツクヤミ(…………そうだったのか…………。
      そんな覚悟でこの世界にやってきたのか……自分は……。自ら……消える覚悟で……。
      ……しかし……。自分たちがやらなくては時の破壊は止められないのだ。
      ならば……やるしかない。たとえ自分が消滅しようとも……。)


 何この口調。
 ツクヤミってさ、何かときどき古臭い言い回しになるよね。古臭いというか堅苦しいというか。
 「なのだ」とか「ならば」とか。何となく文語的な言い回し。

ジュプ兄「ツクヤミ……。ただ……。ひとつ気がかりなことが……。
      この時代にきて変わってしまったことがある。確かにオレたちの覚悟は決まっていた。
      この世界に初めてタイムスリップする時……オレたちは失うものなんて何もなかった。
      しかしツクヤミ……。今のオマエは違う。今のオマエにはタカハルがいるのだ。
      タカハルはオマエのことを慕っている。
      もしお前がいなくなることを知ったら……タカハルはきっと悲しがるだろう。
      アイツはいいヤツだ。でも……。
      未来が変わりオマエが消えた時……アイツは……タカハルは……ひとりぼっちになるのだ。」
ツクヤミ(……そうか……。歴史を変えた時には……自分も消える……。
      自分が消えた時……タカハルは……。タカハル……。)


 くどいようだけど、兄さんの行動はやっぱ問題だよね。
 こんな直前までいわないっていうのは本当……あれだな。兄さん残酷だな。
 みんなが一緒に幸せになると思い込んでるタカハルがかわいそうでしょうがない……。
 畜生……タカハルかわいいな……(オイ)

 あと、この辺のことに関する個人的見解は「図書館」内「Another Stories」の『闇世の嘆き 時の護役』をどうぞ(お前な)


 神殿の頂上に着いたタカハル。
 遺跡のかけらをくぼみにはめると、虹の石舟が動き始めました。すげぇ。動力源が知りたい。

ツクヤミ(こ、これは? ……。)
ジュプ兄「やったな! タカハル! この音は……虹の石舟が動き始めた音に違いない!」
ヨノワール「……ぐおッ……。ぐおおおおおおおおおおおおッ!」

 起き上がるヨノワールさん。そして弾き飛ばされるツクヤミ。

ツクヤミ(ぐっ!)
ヨノワール「歴史は……歴史は変えさせんッ!!」
ツクヤミ(うわっ!)


 ヨノワールさんとツクヤミの間に割って入った兄さん。
 確か、時を渡る途中で襲われた時には兄さんをかばってツクヤミが攻撃されたんだっけ? 今回は逆なのね。

ジュプ兄「うぐぐぐっ!」
ツクヤミ(ジュ…ジュプトルッ!)
ヨノワール「ツクヤミをかばったのか! ジュプトルッ!! しかし今の攻撃で大分ダメージを負ったはず!
       ちょうどいい! オマエから始末してやるッ!」

ジュプ兄「うお…うおおおおおおおおおっ!」


 ヨノワールさんにとびかかり、時空ホールへ詰めよる兄さん。
 ……いやぁ、ダンジョンならではです。実際のサイズ差だととてもこんなことできませんな。
 なんてったってジュプトルは高さ0.9m、重さ21.6kg、ヨノワールは高さ2.2m、重さ106.6kgですからね。
 重さは根性で何とかなるとしても、やっぱり体格差が……。兄さんの頭のてっぺんはヨノワールさんの口あたりに来るはずだ……。

ヨノワール「な、何をするッ!?」
ジュプ兄「うぐぐっ…ヨノワールッ!! このまま……このままキサマとともに……未来へ帰るんだ!!」
ヨノワール「な……」
ツクヤミ(何だって!?)
ジュプ兄「ツクヤミ! 後は頼んだぞ!」

 そう言って時の歯車をばらまく兄さん。

ヨノワール「ぬっ! あれはっ!」
ツクヤミ(時の歯車!)

 そんな修羅場にひょこひょこやってきたタカハル。
 お、おい……もしこの降りてる間に虹の石舟が飛んでしまったらどうするんだタカハル……。

タカハル「ど…どうしたの!?」
ジュプ兄「タカハル! ここでお別れだ! オレはヨノワールを道連れに……未来へ帰る!」
タカハル「ええっ!? な、何だって!?」
ジュプ兄「もうここへは二度と戻れないだろう。ツクヤミのことを……頼んだぞ!」
タカハル「そ、そんな! それにジュプトルの代わりなんて……ボクにはできないよ!」
ジュプ兄「やるんだ。そしてタカハルならできる。オマエたちは……最高のコンビだ。」

 兄さん……。この一言は辛かっただろうな……。  ツクヤミのこと、親友とか大事なパートナーとかって言ってたもんな……。

ヨノワール「ぐおっ、放せッ! 放すんだアッ!」
ジュプ兄「もう少しだ! 静かにしてろッ! ツクヤミ!
      じゃあな。ツクヤミ。オレはオマエに会えて幸せだった。別れは辛いが……後は頼んだぞ!」
ツクヤミ(ジュ…ジュプトル!)
ジュプ兄「待たせたな! ヨノワールッ!!」

ヨノワール「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」


ヨノワールさあぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
うわぁぁぁぁぁヨノワールさあぁぁぁぁぁん!! 行かないでえぇぇぇぇぇ!!


 ……ゴメン、やっぱり兄さんより真っ先にヨノワールさんが気になった。

 虹の石舟の起動音が大きくなります。
 ツクヤミとタカハルは悲しみをこらえながら時の歯車を集めます。

タカハル「未来で待っててよ! ジュプトル! ボク、必ず時の破壊を食い止めて……未来をいい世界に変えるから。
      ジュプトルが幸せに住める世界に! きっと!」


 うわぁぁ、なんて残酷なことをしてくれたんだ兄さん! このタカハル健気すぎてマジで泣きそうだ!!

 そしてツクヤミとタカハルは虹の石舟に向かいました。
 うう……悲しすぎるよ……。タカハルがかわいそうすぎる……。


 では今回はこの辺で!
 ううっ……ヨノワールさん……。



名前/ポケモン/Lv. ツクヤミ/チコリータ♂/Lv52 タカハル/ヒノアラシ♂/Lv.52
HP 152 152
攻撃/防御 151/72 87/76
特攻/特防 98/63 79/71
たいあたり たいあたり
はっぱカッター でんこうせっか
のしかかり ふんえん
タネマシンガン かえんほうしゃ
かしこさ ☆☆☆と半分 ☆☆と半分




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