さて、今回で終わりかな? それでは参りましょう! 大きな氷壁の裂け目にヨノワールさんが腰をおろしています。 ジュプ兄「ここなら大丈夫だ。ヤミラミが来ても見つからない。少し休んでろ。 しばらくしたらまた出発するからな。」 座ったまま、ヨノワールさんがジュプトルのほうを見ます。 ヨノワール「………………。……(ジュプトル……コイツは……) (判断力があり、何よりリーダーシップに優れている。) (コイツは今までもこうしてツクヤミたちとともに……様々なピンチを切り抜けてきたのか……。) (しかし……このバイタリティーのすごさは……決してあきらめない気持ちの強さは……) (一体どこから生まれてくるというのだ……。)」 ジュプ兄「しかし……あの時……氷の塊がオレの頭上に落ちてきた時…… まさかオマエが……オレをかばうとはな……。」 ヨノワール「思い違いだな。ジュプトル。断わっておくが……わたしはオマエのことが大キライだ。」 やっべええぇぇぇこのセリフ超待ってた!! 本編では1度も言ったことなかったけど、うちの兄さんとヨノワールさんがいっつも言ってるんだこのセリフ! ヨノワール「だからオマエを助けることなんか絶対にしたくなかった。 それでもオマエをかばったのは……今はオマエの力が必要だと考えているからだ。 新しい腹心を倒すためにな。」 ジュプ兄「オレに手伝えというのか? 新しい腹心を倒すことを……。」 ヨノワール「新しい腹心は最後の刺客でもある。わたしが頼まなくてもオマエは倒しに行くだろう。 だから新しい腹心は……わたしとオマエの2匹でやる。 また、場合によっては……ディアルガ様も倒すことになるかもしれん……。 その場合、オマエにとっては願ってもない展開だがな。」 Σ( ;Д) ゜ ゜ !!?!? え、ちょ、待、ヨノワールさん!!? ジュプ兄「……傷の具合は?」 ヨノワール「大したことはない。それに、以前に比べればだいぶ力も回復している。 過去の世界でオマエたちにくらったダメージのほうが未だ厳しいぐらいだ。」 ジュプ兄「フン、そこまで御託を並べられるなら大丈夫だな。もう少ししたら出発するぞ。」 お前らもう親友だな! そうだよな!!? ヨノワール「その前に……聞きたいことが……。」 ジュプ兄「なんだ?」 ヨノワール「ジュプトル……オマエは……オマエは……なぜそこまで頑張れるのだ? 前にオマエは……未来のために……これから授かるであろう……新たな命のためにと言っていたが…… それでも自分自身は消えてしまうのだぞ。オマエの命は……なくなってしまうのだぞ。 そんなこと、ワタシには……やはり耐えられないことなのだ。 自分が消滅するなんて……わたしにはとても受け入れられないのだ。 それなのに……なぜオマエはそこまで頑張れるのだ?」 うわぁぁぁぁヨノワールさん……。 自分の本当の理想とは若干違うけどさ……でもいい! 素敵! そしてBGMが反則だ!! ジュプ兄「……ヨノワール。消えたくないというオマエの気持ちはわかるが…… でもオレは……こう思っている。 例え消えようとも……例え消滅しようとも……オレ自身は消えてはいない…と。」 ヨノワール「何ッ?」 ジュプ兄「生命には終わりがある。歴史が変わらず……このまま暗黒世界が続こうとも…… いずれは消えてしまう日がやってくるのだ。 であれば、消滅の時期に意味はない。 大切なのは命の長さではなく……生きている時に何ができるかなのだと思う。」 ヨノワール「……(生きている時に……生きている時に……何が……できるか……。)」 ジュプ兄「オレは生きている時に輝きたい。生きている証がほしい。 輝けば、その精神は……きっと未来に受け継がれると信じている。 いや……未来だけじゃない。ツクヤミやタカハルにも……オレの魂は刻まれているはずだ。 アイツらの中でオレの魂は生きている。そしてその魂は、また他の者へと受け継がれる。 例え消滅しようとも……オレの魂は生き続けるはずだ。 それが……それこそが……生きているってことじゃないのか?」 ……兄さん……! ごめんよ……! 今まで散々「Mr.KY」だの「空気読め!」だの言ってきて……! ヨノワール「……(消滅しても……生きている……。魂は……生きている!)」 ヨノワールさん……(´;ω;`) ジュプ兄「だいぶ休んだな。そろそろ行くか。」 もうみんなまとめて嫁に来ればいいよ!! (オイコラ) つららをさかさまにしたような氷の柱がたくさん並んでいます。 そして何かピンク色の電気のようなものが先端でバチバチと……。何だろう。 ジュプ兄「………………。ところどころに氷の柱が連なるようにそびえていて…… その柱のてっぺんには……何かを帯びてるように……バチバチと放電している……。 不思議な場所だな……。」 そこに再びユキワラシが登場。今度は単体です。 ジュプ兄「ア…アイツは!?」 ヨノワール「よせ。この間のとは別のヤツだ。」 ジュプ兄「わかってる。仕返しをしようとか思ってるワケじゃない。オレはただ話を聞きたいだけだ。」 ヨノワール「聞いてもムダだ。またイタイ目にあうのがオチなだけだぞ。」 ジュプ兄「だが……手がかりをつかまないことには仕方なかろう。」 うぉう! 兄さん、未来に戻ってきてから若干安定化してきたかと思った口調がまた! ジュプ兄「おい! オマエ!」 ユキワラシ「ギ……!?」 ユキワラシ、慌てて兄さんに攻撃しようとします。 ジュプ兄「ま、待ってくれ! 怯えないでくれ! 話が聞きたいだけなんだ。」 ユキワラシ「ギギ?」 ジュプ兄「知ってたら教えてくれ。オレたちの前にも……だれかここを通ったりしなかったか?」 ユキワラシ「アア! ソレナラ!」 しゃべった!? ユキワラシ「ソレナラ ミタヨ! オッカナソウナ ポケモンタチガ シュウダンデ ココヲ トオルノヲ! アレハ ヤミラミダト オモウンダケド……。」 ジュプ兄「ほ、本当か?」 ヨノワール「どっちに行ったのだ?」 ユキワラシ「アッチニ イッタヨ! アノ ヒョウチュウノモリノ オクヘ……。」 ジュプ兄「見たのはヤミラミだけだったのか?」 ユキワラシ「イヤ。ヤミラミタチ ダケジャ ナカッタヨ。 ソウイエバ! ヤミラミタチハ ポケモンヲ 1ピキ ハコンデタヨ。 ピンクイロノ……キレイナ ポケモンダッタケド。」 ツンデレビィぃっ!! ジュプ兄「セレビィだ! ……(セ、セレビィはすでに……捕らえられていたのか……。)」 ヨノワール「他のポケモンは? ヤミラミより明らかに強そうなヤツがいたと思うんだが。」 ユキワラシ「エート、ソレハ……」 その時、そばの氷柱が放電し始めました。 ジュプ兄「あ、あれは!? 柱の放電が……」 ヨノワール「激しくなったな……。」 ユキワラシ「ヒィ……ヒイイィィィィィ――!!」 ユキワラシはおびえて逃げてしまいました。 ジュプ兄「あっ! おい!」 しばらくして、柱の放電は静かになりました。 ヨノワール「……おさまったようだな……。」 ジュプ兄「アイツ……急にどうしたんだ……。」 ヨノワール「とにかく、この先にセレビィやヤミラミたちがいる。 そしてユキワラシからは確認できなかったが……ディアルガ様と新しい腹心がそこにいる可能性が高い。」 ジュプ兄「ああ。やっと尻尾をつかんだんだ。逃がすものか!」 ヨノワール「気を引き締めていくぞ!」 うおぉぉカッコいい!! お前らカッコいいよ!! ―ひょうちゅうのもり― さて、セリフセリフ。 「この先にセレビィやヤミラミたちがいるはずだ。」 「気を引き締めていくぞ。」 「どこかにワナがあるかもしれん。気をつけろ。」 「この程度のダメージなら大丈夫だ。心配するな。」 「心配するな! わたしは不死身だッ!」 どんだけ心配かけまいとしてるんだヨノワールさん。萌え。 BGMカッコいいですね。というかこのスペシャルエピソード、どれもBGMが素敵。 み、「ミサイルばり」……ひでぇ……。 何か抜けたみたいです。中間地点がないの久々だわ。 ジュプ兄「そろそろ抜けられそうだな。」 ヨノワール「この先にはヤミラミたちがいるかもしれない。慎重に行くぞ。」 ヨノワールさんの口癖は「慎重に行くぞ」? 兄さんは「じゃあな」だよね。 早紀には氷柱の並ぶ道が。 ジュプ兄「ここは……。」 ヨノワール「どうやら森の一番奥らしいな。」 ジュプ兄「向こうに……ひときわ大きな氷の柱が見える……。何か神秘的なものを感じるが……あれは一体……。」 ヨノワール「むっ! 見ろ! ジュプトル! あそこの……4本の大きな柱の向こうに……何か見えないか?」 ジュプ兄「本当だ!」 ヨノワール「誰か倒れてるようにも見えるが……。」 ジュプ兄「行くぞ!」 急いで先へ進む兄さんとヨノワールさん。 ジュプ兄「あっ! あれはッ!!」 そこにいたのはセレビィ! 紫色のものに包まれています! そして何か足元に見覚えのある石が……。ってかあれって……。あれ……? ジュプ兄「セ…セレビィッ!! セレビィ! 聞こえるか!? オレだ! ジュプトルだ!」 セレビィ「……………………。」 ジュプ兄「何者かに金縛りにされているのかッ!? そばにあるのはかなめ石……ということは……ミカルゲッ!!」 やっぱりオマエか!! ミカルゲ「ヒッ! ヒイイィィィィィィィッ!」 ジュプ兄「ミカルゲッ! キサマッ!! なぜオマエがセレビィをッ!!」 ミカルゲ「ヒイイィィィッ! チガウッ! チガウンダ! コレハ……コレハ ワレノ セイデハナイィィ!!」 ジュプ兄「ふざけるなッ! セレビィのこの状態がどういうことかは…… 何よりも、オマエにやられたオレ自身がよく知っている! オマエがセレビィを金縛りせずして、誰がやったと……」 その時ドクン、と音が。うわ、何だ!? ジュプ兄「……! (な…何だ!? 何だ、今の感覚は……。) (どうしてか……どうしてかわからないが……体中の神経が逆立つッ!) (こ、これは危険のサインだ! オレの本能が危険を知らせているッ!) (しかし……どこからだ!?)」 ミカルゲ「ヒイィィ! チガウンダ! シンジテクレー!」 ジュプ兄「……(この強烈な違和感は何だ!? 何が違う!? 何が違うんだ!?)」 そのとき、セレビィが目を覚ましました。 セレビィ「……! ジュ、ジュプトルさん!」 ジュプ兄「セレビィ! 気がついたのか!?」 ミカルゲ「オ、オマエ! ヘンナトキニ オキヤガッテ! オマエヲ ニガシタラ ワレガ……」 ジュプ兄「セレビィを解放しろ! ミカルゲッ! 解放しないならオマエを倒すまでだッ! 腕ずくでなッ!」 ヨノワールさん、さっきから完全に空気だな。 そう言いながら、兄さんが近寄ろうとすると、 セレビィ「こ、こっちに来ちゃダメッ!!!」 ジュプ兄「な……」 その時、兄さんの両側にあった4本の突起から電撃が兄さんに襲いかかります! ジュプ兄「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 ミカルゲ「ヒャ! ヤッタ! ヒャヒャッ!」 ジュプ兄「ぐわぁぁぁっ! キ、キサマ――ッ!! くそぉっ!(力が……力が抜けていく!) ……(こ…これは一体……。)」 ミカルゲ「アノゥ……モウ ドッカニ イッテモ ヨロシイデショウカ? タブン ソウダト オモウンデスガ…ウシロニ イラッシャルノガ…… ヨノワールサン……デスヨネ?」 Σ( ;゜Д゜) !!? ジュプ兄「な…何だとッ!?」 ヨノワール「クックックッ。ダメだ。ミカルゲ。もう少しこのままでいろ!」 え、ちょ、ヨノワールさんっ!? そこにヤミラミ達が登場。 ヨノワール「……フフフッ。フハハハハハハハハハハハハハハハハッ!」 ジュプ兄「ヨノワール! キサマッ! どういうことだ!?」 ヨノワール「聞け! ジュプトルよ! ディアルガ様に新しい腹心など……最初からいなかったのだ。」 Σええええぇぇぇぇえぇぇぇええぇぇええぇえぇぇぇえっ!!!? ジュプ兄「何ッ!」 ヨノワール「全ては……全てはわたしが仕組んだ策略なのだ。 この氷柱の森は特殊な場所でな……氷の柱の放電を浴びると、魂を抜かれてしまう。 特に、今お前が浴びている4本の柱の中心部は……最もパワーが集中しやすい場所なのだ。」 ジュプ兄「ぐわぁぁッ! (た、魂が……抜かれてしまうだとッ!?)」 ヨノワール「わたしの計画……それは……ジュプトル……オマエをこの場所に誘い出し、魂を抜く。 そして脱け殻になったオマエの体にわたしが乗り移り…… オマエの体を借りて……また過去の世界に行くというものなのだ。」 Σええええぇぇぇぇぇっ!!!? ジュプ兄「な、何だとッ!?」 ヨノワール「ジュプトルが過去の世界に戻ってくれば……ツクヤミたちも大喜びするだろう。 怪しむどころか……仲間として快く受け入れるはずだ。 しかし、そこにスキがある。体はジュプトルでも……中身はこのわたしなのだからな! 全てはこのための布石だった。新たな刺客とは……他でもない! ジュプトル! オマエのことだったのだ! ウワッハッハッハ――――――ッ!」 ヨノワールさん! 笑い方笑い方!! ジュプ兄「うぐぐッ! ヨノワール! 何という! しかし……いつの間にそんな計画を……。 オ、オマエはオレと一緒に過去からこの世界に戻ってきた。 オマエがヤミラミたちに計画を伝える時間はなかったはずだ。なのに一体どうやって……。 ……! いや、あった。あの時か……。 この世界に戻ってきて……初めてヤミラミを見た時だ。 ジュプ兄「ヤ…ヤミラミ!」 ヤミラミ「ウイィィィ〜ッ!? ジュ…ジュプトル〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!?」 ジュプ兄「……もう見つかってしまったか……。ここもすぐに離れたほうがよさそうだな。」 あの時はヨノワールはまだ倒れていたので……オレのほうが先に意識を取り戻したとばかり思っていたが…… それが間違っていた……逆だったんだ! ヨノワールはオレより先に起きていたんだ 先に起きてヤミラミに伝えていたんだ 今回の……計画を……」 うわぁぁぁぁぁ!! こ、このポケダン界の夜神月めえぇぇぇぇ!! ヨノワール「フフフッ、気がつくのが少し遅かったようだな。ジュプトル。 ウワッハッハッハッハ――――ッ!」 よ、ヨノワールさん! だから笑い方笑い方!! そうこう言っているうちに、兄さんを襲う電撃が強くなります。 ジュプ兄「ぐわわわぁぁぁぁッ!!」 セレビィ「ジュ、ジュプトルさん!」 ヨノワール「クククッ、オマエにはこれまで散々邪魔をされてきたが……それも終わる。 そして、オマエの抜け殻にとりついて過去に行けば……ツクヤミたちを仕留めるのもたやすいはずだ! さあ、早く魂を抜かれるがいいッ!」 ジュプ兄「ぐわわわわわぁぁぁぁぁぁぁッ!! ぐぐッ! オレが……オレが甘かったのか……。 少しでも……オマエのことを信じた……このオレが……。」 ヨノワール「そうだ。ジュプトル。オマエの弱点は、まさにその甘さにある。 前にも言っただろう。わたしはオマエのことが大キライだと。 オマエをかばったのも……全ては計画のためだったのだ。」 セレビィ「この! 卑怯者!」 ヨノワール「ハッハッハッ! 何とでも言うがいいッ! 最後の最後でオマエたちは負けたのだ! このわたしを……信じたばかりにな!」 う、うそだと言ってくれぇぇぇヨノワールさあぁぁぁぁん!! ジュプ兄「いや……そんなはずはない……。 オレは……間違っていない……。オレは……オレは今でもオマエを……信じている……。」 Σ( ;Д;)!! に、兄さん!!! ヨノワール「何だと? ハッハッハッ! こんな目に会っているというのに……まだ信じるというのか? このわたしを?」 ジュプ兄「そ…そうだ……。オマエにも……本当はよくわかっているはずだ。ヨノワール……。 オレたちには通じ合う瞬間があったはずだ……。」 ヨノワール「フン、そんなもの……あるわけないだろう。」 ジュプ兄「いいや。確かにあった。オレはオマエと冒険を重ねるうちに…… ダンジョンを突き進み……戦いを乗り越えていくうちに…… 後ろにいるオマエから……いつしか……憎しみが消えているのを感じた……。」 ヨノワール「な、何を言う! そんなことはあり得ない! 言っただろう! わたしはオマエのことがキライだと! 単にオマエがそう感じているだけだ!」 ジュプ兄「違う。気のせいじゃない。オレは警戒心がかなり強い。 それでもともに冒険しているうちに……信じてもいいと思ったのは……心を感じ取ったからだ。 オマエの信頼の心を。魂を強く感じたのだ。オマエの……輝ける魂を。」 ヨノワール「か、輝ける……輝ける……魂だと……。わたしの……。」 ジュプ兄「オマエは闇のディアルガに忠誠を誓い……そしてこの暗黒世界を護ろうとしている。 しかし、それはあくまで消えたくないという気持ちから来るものだ。 でも、本当にそれでいいのか? このままここで生きながらえることが……オマエの幸せなのか? 生きる意味を……生きている意味を考えてくれ! ヨノワール!」 うわああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! に、兄さん!! 兄さんが輝いてる!! 何だこの最高の展開!! 何だこのカッコいい兄さん!! ヨノワール「生きている、意味……。わたしが……わたしが生きている意味……。 ジュプ兄「オレは生きている時に輝きたい。生きている証がほしい。 輝けば、その精神は……きっと未来に受け継がれると信じている。 いや……未来だけじゃない。ツクヤミやタカハルにも……オレの魂は刻まれているはずだ。 アイツらの中でオレの魂は生きている。そしてその魂は、また他の者へと受け継がれる。 例え消滅しようとも……オレの魂は生き続けるはずだ。 それが……それこそが……生きているってことじゃないのか?」 ヨノワール「……(消滅しても……生きている……。魂は……生きている!)」 ……(消滅しても……魂は生きている!)」 ヨノワールさんがめっちゃブルブルしてる!! ジュプ兄「思い出してくれ! ヨノワール! あの時オレが感じた……オマエの魂を!」 ヨノワール「わ、わたしの……魂だと? そんなもの……そんなものあるわけなかろう! オマエの……オマエの勝手な思い込みなだけだッ!!」 そう言うも、地面に倒れてのたうちまわるヨノワールさん。 ヨノワール「うおおおおおおぉぉぉぉッ!!」 ヤミラミ「ヨ、ヨノワール様! だ、大丈夫ですか!?」 ヨノワール「うるさいッ!!」 心配して駆け寄ってきたヤミラミたちを殴り飛ばすヨノワールさん。 ヤミラミ「ぐわぁッ!!」 ヨノワール「はあはあ……(わ、わたしにも……わたしにも刻まれていたというのか?) (アイツの……ジュプトルの……生き様がッ!) (だが、そんなもの……今更認められるかッ!) うおおおおおおぉぉぉぉッ!!」 ヤミラミ「ヨ、ヨノワール様……。」 ジュプ兄「うぐぐっ……ヤミラミたちよ! オマエたちだってそうだ! オマエたちは未来や新しい命のことを考えたことはないのか? 闇のディアルガに屈したまま、暗黒に生きながらえることが……それがオマエたちの希望なのか? ヤミラミ! オマエたちの心はどこにあるのだ? オマエたちの誇りは……どこにあるのだ?」 ヤミラミたち「ウイイィ……。」 その時、再び兄さんへの電撃が強くなります。 ジュプ兄「ぐわああああああああぁぁぁぁッ! ぐわァッ!(ほ、放電が……放電が強くなっている……。) ……(だ、ダメだッ! 力が……力が……抜けていく……。)」 セレビィ「このままだとジュプトルさんが! ミカルゲ!」 ミカルゲ「ヒャッ!」 セレビィ「こうなったのもアンタがいけないのよ! アンタ動けるんでしょ!? 何とかしなさいよ!」 ミカルゲ「ヒイイィィィィィィッ!!」 ね、姐さん……。強い……。 ジュプ兄「グワアアアァァァァァァァァッ! グワアアァァッ!(だめだ……目の前が……白くなってきた……。) ……(このまま魂が……抜けてしまうのか……。) グワアアァァァァァァァァァァッ!! ……意識が……意識が消えていく……。オレの魂が……オレの命が…… とうとう……なくなって……」 そして、画面が真っ白に。 画面が戻ると、何とそこには兄さんがいたところに倒れているヨノワールさんの姿が!! ヨノワールさあぁぁぁぁんっ!! あなたならやってくれるって信じてた!! ヨノワール「ゼェ…ゼェ……。」 セレビィ「ヨ…ヨノワールが……。」 ヤミラミ「ウイイィ!? ヨノワール様が……」 ヤミラミ「ヨノワール様がジュプトルを……助けた……。」 ジュプ兄「……! ぐっ……。こ、これは……。」 セレビィ「ジュプトルさん! 大丈夫!?」 ジュプ兄「ああ……何とかな……。ヨ、ヨノワール……オマエが助けてくれたのか……。」 ヨノワール「………………。」 その時、辺りが暗く。 そして何と闇のディアルガが登場!! 闇のディアルガは倒れているヨノワールさんの前に降り立ちます。 ヤミラミ「ウワ――――――――――ッ!!」 ヨノワール「ディ…ディアルガ様!!」 闇のディアルガは咆哮をあげると、ヨノワールさんを弾き飛ばしました。 うわぁぁぁぁヨノワールさぁぁん!! ヨノワール「ぐわッ!」 ヤミラミたち「ヨ、ヨノワール様が……。」 再び咆哮をあげると、闇のディアルガはヨノワールさんをまた弾き飛ばしました。 ヨノワール「ぐおおおぉぉッ!」 ヤミラミ「ヨ、ヨノワール様を……」 ヤミラミ「ヨノワール様を……守るんだ! 行くぞ!!」 ヤミラミたち「ウイイイィィィィィィィィィッ!!」 そう言って、闇のディアルガに襲いかかるヤミラミたち。お、お前ら……!! もう、お前ら! 本当にヨノワールさん大好きだな! そんなお前らが大好きだ!! しかし闇のディアルガにあっさり吹き飛ばされてしまいます。 ヨノワール「オ…オマエたち……。」 ジュプ兄「くそッ……何とかしたいが……体が……体が言うことを……。」 そしてまたヨノワールさんに蹴る、頭突くなどの暴力を加える闇のディアルガ。 パワハラよ! 間違いなくパワハラよ!! 裁判所に訴えれば勝てるわ! (コラ) ミカルゲ「ヒ…ヒイイィィィ……。ヒエエエエェェェェェェェェェッ!!」 ミカルゲはそう叫び、セレビィの金縛りを解いて逃げ出しました! よくやった! セレビィ「か…金縛りが解けた! ディアルガッ!!」 ジュプ兄「……! や、やめろ! よすんだ! セレビィ!!」 兄さんが止めるも、ディアルガに近寄るセレビィ。 その時、辺りが白くなりました。 セレビィ「うわっ! な、なに!?」 その時、上画面にオーロラが! うわぁ!! きっれい!! セレビィ「あ、あれは!?」 ジュプ兄「あれは確か……オーロラと呼ばれるものでは……。」 ディアルガも空見上げてるよ! 面白いね! その時、何かの音が。 セレビィ「!?」 ヨノワール「風だ……。風が吹き始めた……。そして上空にはオーロラが……ということは…… 太陽が……空気が動き出したのか……。停止してたはずの星が……再び動き始めたのだ!」 さすがヨノワールさん! オーロラの原因は太陽風ですからね! ジュプ兄「そ、そうか……。歴史はついに……変わったのか……。 やってくれたんだな……。ツクヤミ……タカハル……。」 その時、地面が揺れ始めました。 ディアルガ「ギギ…ギギギギ……。ギッ! ギギギギギッ!」 そして本格的に大きな揺れが! ああ! これ、過去(というか現在)の時が戻った時と同じかもしかして! ジュプ兄「ディアルガが……闇のディアルガがより凶暴になっているッ!!」 闇のディアルガは咆哮をあげると、辺りの奴らを蹴散らし、また咆哮をあげ、そして白画面。 画面が戻ると、そこには上画面できらめくオーロラと、倒れるヨノワールさんとヤミラミ達。 ヤミラミ達はヨノワールさんに駆け寄ります。本当にお前らヨノワールさん大好きだな!! ヤミラミたち「ヨ、ヨノワール様!!」 ヨノワール「し、心配するな……。わたしは大丈夫だ……。 それより……ディアルガ様の行方を追うのだ……。 残りの者はジュプトルとセレビィの手当てを……。は、早く……。」 顔を見合わせるヤミラミ達。もう、お前らは本当にかわいいなぁ!! 場面変わって、どこかの石段の前。まだ岩が浮いています。 そこにはヨノワールさん、兄さん、セレビィ、ヤミラミ4匹が。 ヨノワール「本当にこの先に向かったんだな?」 ヤミラミ「は、はい。間違いないです。 ディアルガ様は光に包まれたまま……この氷山の方角に消えて行きました。」 セレビィ「いけない……。」 ジュプ兄「どうした? セレビィ。」 セレビィ「ここの頂上には時の回廊があるの。でもヘンよ!? わたしが捕まっても、時の回廊の場所だけは絶対に言わなかったのに……。」 ヨノワール「ディアルガ様は更に暴走した状態だ。もはや思考云々での行動ではない。 もしかすると、凶暴さが増した故の本能が……時の回廊に向かわせたのかもしれん。」 ジュプ兄「ディアルガが暴走したまま、もし時の回廊を攻撃したら……どうなるんだ? ヨノワール。」 ヨノワール「その時は……せっかく動き出したこの世界も……もはやわからん……。早く止めないと……。」 ジュプ兄「辺りがだいぶ明るくなってきたな。……(太陽が昇ってきてるんだ。夜明けも近い。)」 ヨノワール「回復にだいぶ時間を使ってしまったからな。 ここから先はわたしとジュプトル……そしてセレビィの3匹で行こう。 ディアルガ様を止めるには、できるだけ戦力がほしいが…… かといってヤミラミたちまで連れて行くと機動性に欠ける。間に合わなければそれで終わりだからな。」 ジュプ兄「わかった。」 ヨノワール「よし。では、準備を済ませて出発だ。」 ヨノワールさんが……ヨノワールさんが輝いている……。 あれか! 過去(というか現在?)での探検家として活躍した時の血が騒いでるのか! ヤミラミ「ヨノワール様! ジュプトル! セレビィも!」 ヨノワール「どうした?」 ヤミラミ「オレたちも覚悟はできています! どうか未来のために……ディルが様の暴走を!」 ヨノワール「ああ、わかってる。これが最後の戦いだ。ディアルガ様の暴走は必ず止める。」 ジュプ兄「……(そうだ。オレは今までこのために戦ってきたんだ。あと少しだ。)」 その時、兄さんの体からぽこっと光が! うわぁぁぁぁっ!!? ジュプ兄「……ん? 今のは? ……。 ま…まさか……。(まさかこれがッ! ……。)」 セレビィ「……あれ? ジュプトルさん、どうかしたの?」 ジュプ兄「……いや……何でもない……。……(ツクヤミ……もう少しだ……。) (今までオレたちがやってきたことも……あと少しで達成できるんだ……。) (オレが消滅するその最後まで……力を貸してくれ! ツクヤミ!)」 に、兄さん! 消えちゃだめだ!! というか、兄さんが消えそうになるんならヨノワールさんやセレビィやヤミラミたちも……。 ……随分消えるまで長いんだな。ダンジョン1つ超える余裕があるとは……(それ言っちゃダメ!) さて、ダンジョン入る前にみんなに話を。 ヤミラミ「オレたちも覚悟はできている! ジュプトル! 頼む! ディアルガ様を止めてくれ! 未来のために!」 ヤミラミ「この世界を変えたいという気持ちは前からあったんだ。でも……どうしても勇気が出せなくてな……。」 ヤミラミ「オレもこの暗黒世界にはうんざりしているんだ。もし変えられるのなら……可能なら今よりいい未来を!」 ヤミラミ「ジュプトル! 頼む! ヨノワール様とともにディアルガ様の暴走を止めてくれ!」 この癒し要因たちともここでお別れか……。寂しいですな……。 それにしても結構な口調ですな……。何つーかオッサンっぽ……いや、何でもないです。 ジュプ兄「しかしセレビィ。オマエが捕まるとはな。」 セレビィ「アラ、私だって捕まるとは思ってませんでしたよ? まさかディアルガ自らが捕まえに来るなんて考えてなかったし。 そういうジュプトルさんこそ、この世界に戻ってくるなんて…… また失敗したのかと思っちゃいましたよ? ウフフ! ……(でも……また会えた! 嬉しい!)」 何だこのかわいい子!! もうお前ら、早く付き合っちまえよ!! かわいいなぁもう!! ヨノワール「見ていたぞ、ジュプトル。さっきオマエの体から出てた光…… もしかして……あれが消滅光と呼ばれるものなのか?」 ジュプ兄「………………。」 ヨノワール「やはり……そうなのか……。……我々に残された時間は短いのだな……。 しかし、短いからこそ、その輝きも……より強い光を放つのだと思う……。 とにかく、限られた中で精いっぱい生きるだけだ。準備ができ次第出発しよう。」 ヨノワールさん……見てたんだ……。 あぁ、変わったなぁ……ヨノワールさん……。何か悟ったなぁヨノワールさん……。 さあ、それでは行きましょう! ―だいひょうざん― さて、セリフセリフ! 「気を引き締めていくぞ!」 「わたしも共に戦おう! 命が尽きるまでな!」 「限られた時間の中で精いっぱい生きるだけだ!」 「ディアルガ様の暴走を早く止めなければ……。」 「この戦いが最後だッ!」 「わたしは大丈夫だ。それより先に急ごう。」 「こ、ここで倒れるワケにはいかんのだッ!」 「わ、わたしは諦めんぞッ! 最後までなッ!」 「ジュプトル……た、頼む……回復してくれ……。」 それを待ってたーっ!! 「回復してくれ」! あぁ……もう、間違いなくこいつらはもう仲間だね! 親友だね! ひゃっほぃ!! 「早くディアルガを止めないと!」 「気を付けて! ジュプトルさん!」 「ウフフッ! 心配しなくても大丈夫ですよ!」 「私も戦います! 未来のために!」 「後ろは任せてね!」 「急ぎましょう! 頂上へ!」 「このくらいのダメージなら全然平気!」 「大丈夫です。心配しないで。」 「ちょっと疲れたけどまだまだ大丈夫ですよ。」 「少し辛いけど……でも平気よ!」 「うう……苦しい……。もうダメだわ……。」 「もうダメ……回復して……。」 「ジュプトルさん……助けて……。」 「ジュ、ジュプトルさん……私……。」 告白か!? 告白タイムか!? (違うよ) サマヨールかわいいなぁ……! でもサマヨール、アブソル、プテラ……。特性がプレッシャーばっかりでPPの消費が……。 兄さんが斬り込み、ヨノワールさんが後衛及び壁内、セレビィが回復、とバランスのいいパーティーですな。 階段の手前でベトベタフードを食べるとやけどになったけど、セレビィがものすごい速さで回復してくれたよ! 愛だね! 中間地点へ。 ジュプ兄「セレビィ。だいぶのぼってきたようだが……ここはどのあたりなんだ? 頂上まではまだだいぶあるのか?」 セレビィ「いえ。そんなことはないですよ。あと少しで頂上です。」 ヨノワール「ここまでの間ディアルガ様を見かけなかったことを考えると……」 ジュプ兄「ああ。すでに頂上に達しているかもしれないな。急ごう。」 「ほろびのうた」ひでぇよぅ。 頂上に到着。 ジュプ兄「やはり……やはりすでに頂上に来ていたのか! 闇のディアルガッ!!」 そこには闇のディアルガが。 咆哮をあげると片膝をつきました。 ディアルガ「ギギ…ギギギギ……。ギッ! ギガガガガガガガガッ!」 大丈夫か? ディアルガ……。 また咆哮をあげると、胸の決勝が光り輝きました。 ヨノワール「ぐおッ……。」 ジュプ兄「ぐッ……だ、大丈夫か!?」 セレビィ「ええ! でも……でも、ディアルガ……何だか苦しそう……。」 ディアルガ「ギギ……ギギギギギギ……。」 ヨノワール「星が動き出したことが……ディアルガ様の闇の心を苦しめているのだ!」 ジュプ兄「セレビィ! ディアルガの後ろに見えるのが……!」 セレビィ「ええ! 時の回廊よ!」 咆哮をあげるディアルガ。それにしてもよく吠えますなぁ。 ヨノワール「時の回廊が破壊されたら危険だ!」 ジュプ兄「あ、辺りが……ほんの少しずつだが辺りが……」 セレビィ「明るくなってきている……。」 ヨノワール「風も強くなってきたぞ!」 ディアルガ「ギギギギギギッ!」 その時、ディアルガの体からぽこぽこと光が。 セレビィ「あっ! ディアルガの体から光が!?」 そして兄さん、ヨノワールさん、セレビィの体からも光が。 セレビィ「わ…私の体にも!?」 ヨノワール「歴史のひずみだ!」 セレビィ「歴史のひずみ?」 ジュプ兄「オレたちの……みんなの消滅の時が……近づいているンだッ!」 セレビィ「ええっ!?」 ヨノワール「消滅の時まで、何とかディアルガ様の暴走を止めるんだッ!」 ジュプ兄「ああ! 未来のためになッ! オレたちの戦いも……これが最後だッ! ……(ツクヤミ! タカハル! 頼む! 力を! オレたちに最後の力をッ!) 行くぞッ!!」 まさか未来でまたこの神BGMが聞けるとは思わなかった! ヨノワールさんの「時空のひずみだ!」で流れ始めた瞬間に鳥肌たった! 最初にベトベタフードを投げ当てた火傷にさせて、更にめつぶしのタネを投げ、全員でフルボッコ! でもめつぶしのタネ、目の前にいるあんまり意味ないのね……。 ついにディアルガが倒れます。 そして3匹もその場に倒れました。 ヨノワール「ぐぐッ!! か、体が……体が重いッ!」 セレビィ「で、でも……やったわ……。」 ジュプ兄「ああ……。闇のディアルガを……ついに倒したぞ……。 夜明けが近い……。後は……後はこのまま……消えるのを……待つだけだ……。」 全員の体から出る光が強くなってきました。 ヨノワール「消滅光が……激しくなってきた……。」 ディアルガ「ガル…ガルル……。」 何かディアルガから激しく光が出ています。ハンパねぇ! ディアルガ「グォ……グォォォォ……。」 ディアルガの姿が消えてしまいました。 ジュプ兄「ディ…ディアルガが……!」 ヨノワール「ぐわッ!」 続いてヨノワールさんから激しく光が。ヨノワールさぁぁん!! ジュプ兄「ヨノワール!」 セレビィ「ううっ……。」 続いてセレビィから光が。それぞれで若干タイムラグがあるのね……。 ジュプ兄「セ、セレビィも!」 ヨノワール「ぐぐっ……ジュプトル……。 ジュプトル……教えてほしい……。わたしの……わたしの命は……輝いていたか……?」 ジュプ兄「ああ。とびっきりな。」 ヨノワール「……よかった……。わ、わたしは……わたしは最後の最後で…… 迷わず……真っ直ぐに……生き抜くことができた……。 それができたのも、ジュプトル……オマエのおかげだ……。ありがとう……。 もう……もう、悔いはない……。」 そう言って、ヨノワールさんは消えて行きました……。 うわああぁぁぁぁぁんヨノワールさあああぁぁぁぁぁん!! 行っちゃヤダああぁぁぁぁぁっ!! ジュプ兄「ヨノワール……。ぐッ!」 そしてとうとう、兄さんからも光が。 ジュプ兄「……! 消滅光が……! ……オレも……オレもとうとう……。 セ…セレビィ……。」 そう言い、セレビィのところへ歩み寄り、セレビィを抱きかかえる兄さん。 きゃあああああぁぁぁぁっ!! (///▽///) よかったね! よかったねセレビィ!! 畜生兄さんめ! 空気読まないと思ったら最後の最後に!! ジュプ兄「セレビィ……大丈夫か?」 セレビィ「うん……大丈夫……。」 その時、東のほうが明るく。 ジュプ兄「こ、これは……。あ…朝日だ……。日が昇ってきた……。」 灰色の雪と氷の世界に朝日が。うわぁ……きれい……。 ヨノワールさんにも見せてあげたかったけど……邪魔者は消えなきゃダメよね……。 ジュプ兄「セレビィ、見えるか? 朝日だ。」 セレビィ「こ…これが……? これが……朝日なの……? 私……知らなかった……。太陽が昇る世界って……こんなにキレイなんだ……。 太陽って……こんなに温かかったんだ……。 私……消える前に朝日が見れて……最後に……一緒に見れて……ホント、よかった……。 生まれてきて……ホント、よかった……。」 ジュプ兄「オレもだ。」 セレビィ「さようなら、ジュプトルさん……。私……私……(幸せよ……。)」 そして地面が大きく揺れ、浮いていた岩や氷が落ち、画面が真っ白に。 灰色の世界の空が太陽の光で染まっています。 そして、大氷山の頂上……ってええええぇぇぇぇぇッ!!?!? うわぁぁぁぁみんなお帰りいいぃぃぃぃっ!! ヨノワール「ううっ……。」 ヨノワールさんが起き上がりました。 ヨノワール「……! き…消えてない……。わたしは……消えてないッ! ど、どうしてだ!?」 続いてセレビィが。そして兄さんが。 セレビィ「ホ、ホントだ……。私たち……消えてないわ……。」 ジュプ兄「歴史が変わるとオレたちも消滅するはずだ……。なのに……これは一体?」 ふもとのヤミラミたちに、ミカルゲとユキワラシたち。みんな喜んでいます。 ジュプ兄「……オレたちは……オレたちは……本当に消滅せずに済んだんだ……。」 セレビィ「すごい!! 何で消えずに済んだのかわからないけど……でもとにかく……みんな生きている! みんな無事だったのよ! これってすごくステキなことじゃない!?」 ヨノワール「……まさかこんなことが起こるとは……。もはや奇跡としか……言い様がないが……。」 ディアルガ「いや。奇跡ではない。」 ディアルガ様キターっ! 全ての元凶にして前作ラストにて一部プレイヤーを混乱に貶めた張本人!(オイコラ) ジュプ兄「ディアルガ!」 ヨノワール「ディアルガ様!」 ディアルガ「とても長い間……闇を見ていた……。 そしてその間に……世界が大変なことになってしまったようだな……。」 おい、コイツちょっと殴っていいか。 ヨノワール「ディ、ディアルガ様……。」 ディアルガ「責任はわたしにあるッ! 覚悟を持って……これからの新たな世界を支えようッ!」 ディアルガの胸の結晶が輝きます。 すると未来世界の光景が。 セレビィ「こ、これは?……。」 ヨノワール「ディアルガ様の……テレパシーなのか……。」 だからなぜテレパシーを使えるのかと。 次の瞬間、緑あふれる世界に。 セレビィ「わぁっ!!」 ヨノワール「だ、大地が……大地が緑へと変わっていく!!」 セレビィ「なんて……なんてきれいな光景なの……。」 ジュプ兄「これがディアルガの……ディアルガの力なのか!!」 いいえ、セレビィもしくはシェイミです(役割的な意味で) ヨノワール「ディ、ディアルガ様……。」 ジュプ兄「ディアルガ、聞きたいことが……。さっきオレたちが消滅しなかったのは…… 奇跡ではないと言ってたが……それもオマエのおかげなのか?」 ディアルガ「いや。わたしではない。全ての消滅を止めるほどの力はさすがにわたしにもない……。 しかし……私よりもっと上の存在……その存在の力なら……それも可能だ。 これはきっと……その力が働いたのだと思う。」 ア ル セ ウ ス が 絡 ん で い た の か ッ !! な、なるほど……。ツクヤミが復活したのも実はそのおかげですねわかります。 全ての矛盾を「まぁいいじゃん!」で解決できるんですねきっと! 偉大すぎるわ! ディアルガ「そして……礼を言わなくてはならない。よくぞ世界を暗黒から取り戻してくれた。 本当に……本当に感謝するぞ。 オマエたちにも……また、過去の世界で星の停止を食い止めた……オマエたちの仲間にもな……。」 ジュプ兄「……! そ、そうだ! オレたちが……消滅しなかったのなら…… ツクヤミ! オマエも……オマエももしかしたら無事なのか!? オマエも消滅せずに……生きているのか? そしてタカハル! オマエは…… 歴史が変わることによる未来世界のポケモンの宿命を……オレやツクヤミの運命を…… 後で知ってしまっただろうオマエは今……どんな思いをしているのだ?」 兄さんは朝日に向かい、ツクヤミたちに呼びかけます。 内容は速さのせいでメモできなかったよ! ごめんね! ツクヤミ!タカハル!聞こえるか! オレたちは生きているッ!! ここで朝日をバックにスタッフロール入ります。 ……。 ………………。 うわああああぁぁぁぁぁぁぁん!!(堪えていたけどここで涙腺崩壊) も、もう! いい話すぎる!! ちくしょうわああぁぁぁぁん!! 製作者め!! 本気出しやがって!! も、もう、みんな幸せになればいいよ! みんな平和に暮らせばいいよ! みんなまとめて嫁に来ればいいよ!!(お前な) と、途中はどうなるかと思ったけど、最終的にはヨノワールさんも幸せになれそうでよかった!! もう本当によかった!! この後ヨノワールさんはまたディアルガに使えるんですね! まだ「様」って呼んでますしね! でもってヤミラミ達はそれについてくるんですね! 当然ですね! 兄さんとセレビィはラブラブになりますね! 絶対なりますね!! うわぁぁ、もう、心の中があったかくなった!! みんな幸せになれ!! 命令だ!! ……うちの小説じゃ最終的に全員過去(というか現在)に来ちゃうけど……ま、いっか。ついでに「ミンティア」のメンバーもそれに合わせて構成してるけど……ま、いっか。 どうしよう、涙とほんわかが止まんないよ……。 みんな幸せになってね……。ヨノワールさんも幸せになってね……。兄さんとセレビィも幸せになってね……。 最高でした! ありがとう! それではこの辺で! ……そういや最初のほうで出てきた「星の調査団」って何だったんだろう……。 |